初めて天使を見た瞬間
「白亜ー。おまえんトコどうだった?」
2限が終わり、いつものように白亜と話す。
「あー?とくになんもねぇよ。」
「ふーん?」
「で、李句はどうだったんだ?」
「え!」
「聞いてほしそうな顔してるぞ。ニヤニヤして」
確かに、ちょっと聞いてほしかった。
だってあんなに可愛い子が隣の席で
自慢したいに決まってる。
「ふっふー!好きな食べ物が同じだったぜ!」
「へー。でも、まだ話してないだろ」
「うっ」
なんで知ってんだコイツ。
あ、もしかして。
「もしかして、見てただろ。俺らの事」
「は!?////」
バレバレだ。
そんな赤い顏して、正直になれよ。
「好きなんだろ。天使が。」
「天使?」
「あっ!えっと、木野が」
天使って・・・俺の中だけのあだ名だった!
「大丈夫、ちゃんと紹介してやるからー♪」
「はぁ!?別にいいしぃー」
ホントに正直じゃないな。
まぁ、そこが面白いんだが。