S.F.M.



あたしは驚いた。



これでもかってぐらい驚いた。



「勇気……」




なぜいきなりその会話に?



「―――ありがとう…。それじゃあねっ」



それだけで勇気は去っていった。



だから余計謎は深まるばかり。



「冬果」



「どしたの、菜都?」



普段しない顔で話しかけて来るもんだからびっくりした。



「冬果、あの人好きになる努力すれば?」



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