S.F.M.




「麻由は俺のいとこで、仲のいい友達。麻由絡みづらくなかった?」




いとこだったんだ…。



なんでだか、ほっとした。




「あたしの世界が広がった。海斗と出会ったときみたいにがらりと変わった気がする」




あたしの口から出た言葉は、無意識のものだった。




「二つもの嬉しい話ありがとう。俺も冬果と出会って世界が広がった…気がする。」



あたしはぽつりと、ありがとうと呟いた。




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