S.F.M.




「俺にとって、永原冬果は全てが新しいものだった」




海斗はそう、独り言のように言った。




いや、独り言だったかもしれない――――…。




「そろそろ作業戻らないとね」




「そうだね、俺冬果といると時間の感覚なくなるなぁ」



そう最後はまた、独り言を言って仕事に戻っていった。




「冬果ぁーっ!!」




たった数分で愛しい存在になった彼女。




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