S.F.M.




「だから、先に冬果には言っておこうと思ってさ」




「というのは、何を…?」




正直このとき、身震いがした。



恐怖を覚えた。




「海くんに触れたら許さないよ?いくらあたしたちが友達だって…」




今の麻由は冷酷で、


あたしの恐怖は更に増した。




「いとこっていう関係上、こうでもしなきゃ振り向いてもらえないの」




それはそれは、今のあたしには耐え切れない空気だった。



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