S.F.M.




「麻由、あたし行くとこあるからまたね」




そう言って、走って菜都のとこに向かった。




着いたときには汗だくだった。




インターホンを押そうとしたら、ドアが開いて菜都が出て来た。




「冬果。話あるでしょ?」



「えっ…?うん…」



菜都はなんでわかるんだろう。



部屋に上がるとなんだか涙が出て来た。




「菜都ぅー、あたし好きな人できた」




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