S.F.M.



「恨んでる」



海斗はそう、はっきりと言い切った。




「あいつに惚れられて人生が狂った」




惚れられて狂った?




「あいつが俺に惚れたから、親が乗り気になった」



海斗にしたら、それは迷惑な話だよね…。




「麻由は、俺が1年ん時、冬果に惚れてたことに気付いてた」



そうだったんだ…。




「麻由がいなかったら、冬果のこと俺のものにできたのにな」



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