にがちょあ。


「おーい、こりすー!」


遠くから私を呼ぶ声がする。


この声は.....


「こりす!何やってんだお前!授業始まってんぞ?」


「...りーくん」


「なっ!お前泣いてんのかよ!どうし...お前が泣かせたのか?」


「はは...そういうことになるのかな?」


「なに笑ってんだよ。それに、俺にはそういう風にしか見えねぇ」



「僕....帰ってこなければよかったね?
やっぱり僕は.....。
ごめん、くるみちゃん。
傷つけるつもりじゃなかったんだ......ごめん...ほんとに.....。
僕、授業受けに行かなきゃ」



「おい、少年!」



足音が遠のいて行く。
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