不器用な恋模様



誰もいない道を
たった2人で歩幅を合わせて
歩いた。



「あ……違う違う!!
そういう意味じゃなくてー…なんか太陽みたいだなって」



「……太陽?」



そう、“太陽”。
君はオレの道を示してくれる優しい光。



「そう。ヒカリは俺にとって特別で温かくて……まるでオレを照らす光なんだ」



きっと、これからも。


それは変わらないと思う。


空を見上げて、
そう、オレは感じた。


こんな恥ずかしいセリフ、
きっとヒカリは
笑い飛ばすか、顔を赤くするかのどちらかだな。


そう思ってヒカリを見たけど
ヒカリは
どちらの表情もしなかった。





< 101 / 160 >

この作品をシェア

pagetop