不器用な恋模様
誰もいない道を
たった2人で歩幅を合わせて
歩いた。
「あ……違う違う!!
そういう意味じゃなくてー…なんか太陽みたいだなって」
「……太陽?」
そう、“太陽”。
君はオレの道を示してくれる優しい光。
「そう。ヒカリは俺にとって特別で温かくて……まるでオレを照らす光なんだ」
きっと、これからも。
それは変わらないと思う。
空を見上げて、
そう、オレは感じた。
こんな恥ずかしいセリフ、
きっとヒカリは
笑い飛ばすか、顔を赤くするかのどちらかだな。
そう思ってヒカリを見たけど
ヒカリは
どちらの表情もしなかった。