不器用な恋模様




「…それ浮気だよ」


次の日、蛍に相談すると
恐れていた事を
ズバリと言われてしまった。



「蛍っ!
オレを傷つける気!!?」


顔を手で隠して泣いたフリをしてみた。
しかし、その攻撃は蛍には効かなかった。



「なに?
……目にゴミ入ったの?」


「…………天然」



蛍はどこまでも天然だ。
だから
時々、話が通じなくて困る。



そして
話を元に戻した。



「ヒカリが浮気するなんて
有り得ないから!」


「じゃあ……元カレ?」



ギクッ――――。


うぅ……

そう言われたら悩む。


確かに元カレなら
“好きだった”人だからな。






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