不器用な恋模様



そして、辛い現実を思い知る。



「それに……あんな別れ方、
あんまりよ。
ヒカリの誕生日に交通事故で死ぬなんて」



「……」



え――――。


死んだ?


死んだって誰が……?



でも1つだけ言える。

ヒカリが黙ってるって事は
事実だってこと。



「ヒカリ?
それに忘れられない理由、
もう1つあるでしょ」



「……言わないで」



ヒカリが静かに呟く。
でも、そんな抵抗は陽子ちゃんには効かなかった。







< 117 / 160 >

この作品をシェア

pagetop