不器用な恋模様



帰り道、
オレもヒカリも何も変わらず
一緒に帰る。


ただ違うのは……



オレから手を繋がないってこと。



「湊?」


「んー?どうした?」



オレは精一杯、
ヒカリに笑って答えた。



「湊はさ……運命とか信じたりする?」



急なヒカリの質問にオレは驚いてヒカリを見た。


ヒカリの顔は
いつもより真剣だった。



答えなんて決まってる。


君と恋をして、
オレは思い知らされたんだ。


オレは歩いていた足を止め、
ヒカリに言った。





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