不器用な恋模様
そう思うと
オレは優しく微笑んでいた。
でも、やっぱり
君の瞳に映るのは、
俺に似た空の上の誰かだった
「…なんで?」
「……湊?」
「なんで泣くの?」
静かに涙を流す君の頬に
そっと手を置いた。
君はオレを見てるはずなのに
心はいつも
あっちに向かってる。
しかし、ヒカリは作り笑いをして言うんだ。
「幸せすぎて」
と、嬉しい言葉をくれる。
そんな偽りの言葉なんて
ほしくないのに……