不器用な恋模様
オレが近くにいる限り、
君は泣いてしまうのかな…?
「湊、キスしてよ」
「……うん」
オレが頷くと
目を閉じて待つヒカリ。
ヒカリ。
ごめんな、泣かせて。
オレは優しくヒカリの髪を撫でた。
好きだよ、ヒカリ。
こんなに本気の想い、
君にしか抱かない…………
君がオレを違う誰かと重ねてると知っても
傍にいたい
その想いは
消えなかったんだ。
ヒカリが良いなら
偽りの関係を続けたかった。
でも
もうオレは……
君を泣かせたくないんだよ
たとえ、
俺が嫌われようとも。