不器用な恋模様
しかし、
バシッ――――。
「光に触らないで!!」
ヒカリの友達の陽子ちゃんに
阻止されてしまった。
払われた右手が
ズキズキと痛む……
「宇野、サイテー!!」
陽子ちゃんは
ヒカリの代わりに俺を怒鳴った。
そんな陽子ちゃんを
「や…やめて」と小さな声で
ヒカリが止めるが、
陽子ちゃんには届かない。
たぶん、オレ達のこと
ヒカリから
全部 聞いたんだろな…
オレは何も言い返さず
黙って陽子ちゃんを見据えた。