不器用な恋模様
「ごめんな、ヒカリ。……代わりになれなくて」
でも、オレは翔なんかよりも
ヒカリを
好きだと言い切れるよ
オレは頑張ってヒカリに笑って
教室を出ていった。
この空気に
耐えられなかったんだ
みんなが
オレを軽蔑の目で見ている。
……そんな気がして。
「湊……」
蛍が呼び止める声が
聞こえたけど、オレは無視して歩いていった。
これでいい。
これでオレが君を忘れられたら……
全て上手くいくのに。