不器用な恋模様




次の日。


俺は
いつものように学校へ行く。


今日の天気は快晴で、
風もちょうどいい温度で気持ちいいはずなのに
俺の心は、どこか曇っていた。


それは
きっと、昨日のことが原因。


あの会話から、栞は何も言わず俺も何も言えず
ただ沈黙のまま帰った。



栞とは
フツーの関係でいたかったのに……。



そんな思いを抱えたまま
学校に到着して、

暁助が俺の顔を伺った。




「…何かあったのか?」



「別に…」





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