不器用な恋模様
俺は深い溜め息を溢して
自分の席に座った。
まぁ良いや。
俺には関係ねーし。
すると暁助は
女たちに「じゃあね」と手を振って別れていた。
そして俺の席の前にやって来る。
「なぁ氷屶!?さっきの子可愛いだろ?その子にデート誘われちゃってさ……って聞いてっか?!」
「…あぁ。わりぃ。半分聞き流した」
俺が外をぼんやり見ていたのが気に食わなかったのか
暁助はムスッとした顔をした。
しかし、また女の話をし出す。
はぁ……。
だから俺は興味ないって。