不器用な恋模様
「おっ♪氷屶じゃん。
おはようー」
「…はよ。てゆーか毎朝、女とイチャつくな」
俺と女の子を交代に見た後
氷屶は溜め息を溢した。
コイツは
女の子に興味ないからなぁ
……1人を除いて。
「氷屶ぁ」
教室の向こうで可愛らしい声が聞こえた。
その声に
氷屶は俊敏に反応した。
「栞」
そう言って、無表情を維持する氷屶が優しく笑うんだ。
最近、氷屶と栞ちゃんは
付き合い始めた。
まぁ…半分は
俺のお陰じゃね(笑)?
とにかく、
想いが通じ合ったみたいで
まずホッとしてる。