不器用な恋模様
「…陽菜ちゃんだよね?
行こっか」
「うんっ!」
うろ覚えの名前をギリギリ思い出して俺は歩いた。
俺が歩くと、陽菜ちゃんは
俺の腕に手を回して
隣を歩いた。
陽菜ちゃんも
なかなか可愛い子。
俺が声かけたらコロッと彼氏と別れた。
…………あ。
―――――――高嶋だ。
俺の目の前には
友達と仲良さげに話す高嶋の姿。
「……っ」
やばぁー……。
すげー美人だわ、ほんと。
俺は高嶋の笑顔に
見とれてしまっていた。