不器用な恋模様
俺は「最低」と言った本人を
見た。
そいつも、かなり驚いた目で
俺を見つめている。
だから言ってやった。
「…なに?俺がいなくて寂しかったの(笑)?」
勝ち誇った笑みを見せると
なぜか高嶋は
顔を赤くさせた……。
「違うわ!…熱でもあるのかと思っただけ」
そう言って、プイッと
俺に背を向けた。
…………はい?
熱なんてありませんけど?
てゆーか、
俺が女の子といないことが
そんなにも珍しいのかよ!