不器用な恋模様


ほんと、
ムカツク奴だ……。


「高嶋が最低とか言うからだろ……」


聞こえないように言った言葉を高嶋の耳はキャッチしていた。



「わ、私のせいなの!?」


「……半分は」



そう言って、あっかんべーをすると高嶋は、これでもかってほど俺を睨んだ。



はぁ……。
だから止めてくれよ。


その上目遣い。

何も言えなくなるじゃん。



そんな教室に
ある男が入ってきた。


「おはよー♪」


そいつは163cmと小柄な身長に地毛の栗色の髪をしていて目がパッチリ二重。


童顔、って言うんだよ、こういう奴は。






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