不器用な恋模様



しばらくの沈黙を破ったのは
意外にも高嶋だった。



「…いつ行くの?」


「へっ!?」


「映画!いつ行く?」



まさか高嶋から
待ち合わせを聞かれるなんて
思ってもいなかった。




「俺は土日どっちも空いてるけど」


「じゃあ日曜にしよ!私、土曜は部活だから」



高嶋の意見に俺は同意した。

まさか、高嶋が
こんな積極的に話を進めてくれるとは思わなかった。


だって……嫌われてるっぽいし?


でも、正直なとこ

…………すげー嬉しい。






< 61 / 160 >

この作品をシェア

pagetop