不器用な恋模様



「じゃあ日曜の10時に時計台でねっ」


「あ、あぁ…」



高嶋はニコッと笑って手を振った。それを俺はじっと見ていた。



「……暁助、大丈夫か?」


すると俺を見ていた氷屶が
俺に尋ねる。


「え、な…何が?」


「顔、赤いけど」


氷屶の言葉に両手で頬に触れた。


……ほんとだ。

俺、顔熱いし…………。



こんなの初めてだ。


「あと、見すぎだから。
…高嶋のこと」



「はぁ!!?
見てねー、見てねー!!!」



首を横に振って
そこは否定した……。

俺が高嶋に見とれるとか……


有り得ないから!





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