不器用な恋模様



「暁助ぇ♪」


放課後、陽菜ちゃんが俺の元へやって来た。

氷屶はもう栞ちゃんと帰っちゃったし……


俺も陽菜ちゃんと帰ろ♪



「おぅ。帰ろうぜ」


そう言うと陽菜ちゃんは
いつものように俺の腕に手を回した。


そして、歩いていく。



まるで恋人みたいに……。


「ねぇ、暁助ー?」


「ん?なぁーに?陽菜ちゃん」



「日曜、家に親いないんだけど遊びに来る?」



きっと、いつもの俺なら
喜んで行くって言っていた。



でも…………




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