不器用な恋模様

デート




現在の時刻9時半。

天気は快晴で、
朝のせいか人はあまりいない。


俺がいる場所は

そう、時計台。



俺は緊張しすぎて30分も早く時計台に着いてしまったのだ。



「おっそいなぁ…」



いや!
高嶋は遅くない。

俺が早く来すぎただけ!


てゆーか
女の子とデートの時は、いつも俺が10分程度遅れてくるのに、今日に限って……


なんで早く来てるんだろ……


自分でさえ分かんねー。



でも1つだけ言える。



――――待たされるのは
結構、虚しいものなのだと。


そして
こんなにもワクワクするものなのだと。




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