不器用な恋模様
俺は女の子に怒った事が
なかったからな。
びびるのも当然だ。
「あのさ、早くどっか行ってくれない?俺、人を傷付けて笑う奴、大っ嫌い」
そう言って、きつく睨むと
女の子たちは走って去っていった。
はぁ……。これで
嫌われただろうな、俺。
軽い溜め息を溢すと
俺は高嶋に目を移した。
「…大丈夫か?」
できるだけ優しく高嶋に尋ねた。
「……どうして?」
「え…?」
「どうして女の子の所へ行かないの?私なんかより、あの子たちの方が良いでしょ?!なんで……助けるのよ…………バカ」