不器用な恋模様



その言葉を俺は聞き逃さなかった。


そして俺を見つめてハッキリと言った。



「…好きなの、暁助が」


そして再び俯いた。

あぁーやば。
すげー可愛いし……。


「高嶋~?
耳まで真っ赤だな(笑)?」


「なっ!!?
仕方ないでしょ?」



そう言って、怒る高嶋も
涙を流す高嶋も
幸せそうに笑う高嶋も


俺は愛しいよ……?




「じゃあ俺も言う!
高嶋ばっか言わせるのもカッコ悪いし」



俺の頬は熱を帯び始め、
そして
高嶋に近づいた。






< 82 / 160 >

この作品をシェア

pagetop