想うだけならいいですか?
「最近人増えてない?

 先生の回り」


・・・よく考えてみれば

そうかもしれない


「ふふ、たぶん琥春の功績よ」


・・・?


 「今まで恐がってた子達も

 琥春を見て、大丈夫そうだって

 気付いたみたい」


「―――――そうかぁ」


そうかぁ―――――

毎週日曜日に公園へ行っても

玖條先生はいない

先生にとって私は

群れているハトの中の

一羽にしか見えてないのでしょうか


―――――そうかぁ


私、玖條先生を

好きになっちゃったんだ

だからこんなに

・・・『さみしい』んだ


*
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