想うだけならいいですか?
私は正直

勉強するのは

あまり好きじゃない

先生はバカな女は嫌いだろうな

出来の悪い

生徒だったら?

見てくれる?

どんな人だったら

愛してくれますか?


「伊波ー」


この声は・・・

玖條先生!


「すまんが旧校舎に

 資料取りに行くの手伝ってくれんか?

 時間があればだが・・・」


先生・・・

私はそんな事でさえ

嬉しいんです

私の事を呼んでくれるだけで

幸せなんです

それなのに

断る理由なんてないでしょ?


「はい!!」


とりあえず

普通(ほか)の生徒より

一歩でも近づきたい

一歩でもいいから

―――――側へ


*

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