想うだけならいいですか?
生徒の歓声を司会者がなだめ
次のショーが始まる
それを確かめた先生は
私に向かって手でおいで?
というサインを出し
誰にも気づかれずに体育館を出た
――――先生に付いていき
付いたのは旧校舎の
資料を取りに来た部屋
・・・風琴のある部屋
そこで私は
思っていた事を訊いてみた
「先生
・・・どうしてピアノを?」
「声を・・・」
声?
「声をかけたかったんだが
どうしらいいかわからなくて」
「・・・え?」
「伊波、質問にくらい答えてやるから
また、たまには来てくれないか?」
そんな事言う先生はズルイです
この気持ちに歯止めがきかなくなる・・・
「先生・・・
ごめんなさい
私、やっぱり
玖條先生の事が好きです」
それでも・・・
「――――それでも
先生の側にいってもいいですか?」
思ってる事を伝えたい
全部・・・
全部・・・
先生が困るのはわかってる
でも・・・
「生徒でいてみせるから
今までみたいに
側にいってもいいですか?」
「――――伊波は
本当にそれでいいのか?」
「構いません!」
そんなの決まってる
先生と並んで
歩けるのならそれでいい
*
次のショーが始まる
それを確かめた先生は
私に向かって手でおいで?
というサインを出し
誰にも気づかれずに体育館を出た
――――先生に付いていき
付いたのは旧校舎の
資料を取りに来た部屋
・・・風琴のある部屋
そこで私は
思っていた事を訊いてみた
「先生
・・・どうしてピアノを?」
「声を・・・」
声?
「声をかけたかったんだが
どうしらいいかわからなくて」
「・・・え?」
「伊波、質問にくらい答えてやるから
また、たまには来てくれないか?」
そんな事言う先生はズルイです
この気持ちに歯止めがきかなくなる・・・
「先生・・・
ごめんなさい
私、やっぱり
玖條先生の事が好きです」
それでも・・・
「――――それでも
先生の側にいってもいいですか?」
思ってる事を伝えたい
全部・・・
全部・・・
先生が困るのはわかってる
でも・・・
「生徒でいてみせるから
今までみたいに
側にいってもいいですか?」
「――――伊波は
本当にそれでいいのか?」
「構いません!」
そんなの決まってる
先生と並んで
歩けるのならそれでいい
*