想うだけならいいですか?
それはある日の日曜日

バイト帰りに起こったのです


今日も暑いな・・・

早く帰りたい・・・

近道するかぁ


そんな何気ない行動


あっ

ハトがいる!

私はハトの群れに突っ込む


――――――バサバサッ


「いじめちゃだめだよ」


もちろんハトは驚いて逃げ出すんだけど・・・

それに混じって

玖條先生の声が!?

でもそこに居るのは

髪はボサボサで

目は緩みきり

口にはタバコをくわえた

男の人が一人

玖條先生とは別人!

でも他には誰も居ないよね!?


「え・・・っと

 玖條・・・先生?

 近くにお住まいですか?」


「んー。」




玖條先生なんだ・・・

学校とかと全然違う・・・


「・・・そういえば

 先生ってご結婚は・・・」


「独身」


そうなんだ


「彼女さんとかは・・・」


「いないんだよねぇ」


「そうなんですか・・・」


先生とつきあう女性は

きっと苦労しそうです


「初めて見たよ

 伊波の私服」


「え?」


と自分で言いながらも

興味ナシですか・・・


「私も先生の私服って初めてです」


「はははっ

 学校でのシャツも私服だぞ」


―――――――ああ

せっかくの玖條先生の笑顔を

見逃してしまった・・・

また笑ってくれるかな・・・


*
< 4 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop