【完】前世⇔現世?!
 ウル王妃は泣きそうな顔をしてた。



 痩せて、細くなって…。



「…聖なる姫君…。わたくしは…どうしてもそなたを恨んでしまう」



「ウル王妃…。それは当然よね。言っておくけど…私、王のこと好きじゃないわ。だって私はティラの妃よ。ティラのこと、愛してる」



 すると、ウル王妃が泣きついてきた。



「…バビロニアを裏切る気持ちは毛頭もありませぬが…わたくしを見てくれないのであれば、王を滅ぼし、祖国のリビアへ帰りたい」



「何を言っているの。大丈夫、私逃げるから」
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