私はいつも1人だった


俺がなんとかしなきゃいけないと思ってるけど、動けないし、声を発することも出来ないでいた。


俺の中では白狐はヒーローみたいなもんで憧れを抱いていた人だったから。


この状況をどう飲み込んだらいいのかわからなかった。



「今夜限りの白狐復活ってことは、その指示者を潰せば白狐と戦うことは逃れれるってことか?」

「!!」


白狐との戦いを逃れる。誠の言葉は今の俺には光だった。



昔から憧れていた白狐。不良の頂点に立ち一度も負けたことがなく、誰もが憧れ、めったに会えないので伝説にもなった。






< 119 / 222 >

この作品をシェア

pagetop