私はいつも1人だった


白狐の時はただの憧れに過ぎなかった。


ただ近付きたくてただただ毎日白狐に会いたかった。


白狐の時も好きだけど、如月朔の時が一番好きだ。

まぁどっちにしろ、同一人物なんだけどな。



俺って外からはどうどうとしてるけど内は結構臆病なんだよな。


「はぁ」


「ため息多い」


今屋上で旬斗とサボっている。


「何、また朔ちんのことで悩んでんの?」



返事はしなかったが、こいつは俺との付き合いが長いせいか大体のことはわかる。


お互いに。



「気になんなら聞けよ」


「聞けねぇから悩んでんだよ。」


「ふーん。じゃぁさぁ!」





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