私はいつも1人だった


蒸し風呂状態になった私たちの教室。


担任が校長に言ってみたけど今すぐには取り替え出来ないって。


みんなぎゃーぎゃー騒いでキレて帰った。


残ったのは私と遥人だけ。


「遥人帰る?」


「お〜。暇だしお前んち行っていい?」


「うん」


遥人はあれから私の家にくることが多くなった。

親にバイトの事を内緒にしているから遅くなった日は私の家に泊まることがある。



今では遥人が来ることが当たり前になって、来ない日は逆に心配になる。






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