幼なじみ《短編》

ある日

学校の昼休みに
親友の 真由 といつものようにお弁当を食べていた。

「あっ!!
 そういえばさ、
 祐矢くん、彼女できたんだって?」

真由がお弁当を直しながら
言った。

「えっ?」

私は驚きしかなかった。

確かに、
祐矢はかっこいいし、スポーツ万能だし、頭もいい。
おまけに性格は優しくて
しっかりしていて
すごく頼りになる。

そんな男の子を
女の子が好きになるのは
当然だ。

逆にモテないほうが
おかしい。

「祐矢くんモテるしね〜。
 今まで彼女いなかったのが不思議なくらい。」

そう、祐矢に彼女ができたのは初めてのことだった。

「誰か好きな人でもいたのかな?
 愛里、知ってる?」

「・・・うんん。
 知らない。」

「そっか、幼なじみの愛里が
 知らないなら
 誰も知らないよね。」
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