幼なじみ《短編》

私は、
その後の授業
ずっと祐矢のことを考えていた。

祐矢に彼女・・・。

思ってもみなかった。

私は心の中の驚きと
何なのか分からないモヤモヤと必死に戦った。

祐矢のことを考えてると
時間は速くすぎ
あっという間に放課後になった。

いつもなら祐矢が教室に迎えに来てくれる。

今日はどうなんだろう?

いつものように
来てくれるのかな?

もしかして彼女も一緒??

もし、そうだとしたら
私は1人で帰ろう。

そんなことを考えてると
いつもの声が聞こえた。

「愛里〜!!
 帰るぞ〜!!」

私はハッとして
声の方をすごい勢いで振り向いた。

「なんだよ、そんなにビックリした?」

・・・良かった1人だ。

良かった・・・?

彼女がいなくて
なんでホッとしてんの、私??

私もしかして祐矢のこと・・・

「なに怖い顔してんの?
 早く帰ろうぜ。
 腹減った〜。」

「あっごめん。
 今行く。」

急いで荷物を取り
祐矢のもとへ走った。

そして、
いつものどおりの帰宅だ。

隣を歩いていても
真由の言葉が気になる。

本当に彼女がいるのだろうか。
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