GAME
その男の子は私たちの近くに座ると、皿に盛った食べ物を口に掻き込んだ。

その姿をボーッと眺めていると、ふと目が合った。


えーと、よく見るとこの人、見たことがある。

確か…




「同じクラスだよね?」




頭が動き出す前に答えを言われたような気がして、ビックリした。


「…っはい!」


それは返事の言葉に形となって表れしまい、なんだか恥ずかしい。

美奈は横で腹を抱えて爆笑している。
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