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「よく…言えました。」


ぱちっとショウと目が合った。
ショウの目が優しく夢を捉えている。


「俺も進まないとな。」

「え…?」

「夢が進んだから。年上の俺が負けてられないでしょ?」

「でも進むって…どこかに行っちゃうの?」

「それも考えたけど…。」


ズキッと一瞬、胸が痛みを伴う悲鳴をあげた。


「一人で進めるほど俺、強くはないみたいだから。」


そう言ってショウはにっこりと笑った。
さっきまでとは違う、笑顔。
そこに切なさや哀しさはない。


「行かない…の…?」

「夢の明日が気になるからね。
明日だけじゃなくて明後日も1年後もずっと。」

「そばにいてくれるの…?」

「そばにいてもいいの?」

「質問に質問で返さないでよ。」

「ごめんごめん。じゃあ…そばにいさせてください。
俺が君を愛して、君が愛してくれるまではこの距離で。」


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