7 STARS
「指輪、海に溶かそうと思って。」
「え?」
「正式に言うと溶けるわけじゃないけど…。海には溶かすって表現が適切かなって。」
「…指輪、捨てちゃうの?」
「海にいればいつだって星が見えるだろ?
…彼女は星が好きだったから、いつでも星が見える場所にいてほしくて。」
「だったら海がいいかも。」
「手、握っててくれないかな?」
「え?」
「一人じゃなんだか決心鈍りそうで。
こんなに自分が根性無しだったとは思ってなかったくらいなんだ。」
「…これでいい?」
夢はそっと、ショウの右手を両手で握った。
「ありがとう。」
ショウは優しく微笑むと、指輪を握った左手を小さく振った。
ポチャンと静かな音が指輪の最期を物語る。
「一歩前進。」
「あたし…結構前進。」
「結構?どういうところが?」
「え?」
「正式に言うと溶けるわけじゃないけど…。海には溶かすって表現が適切かなって。」
「…指輪、捨てちゃうの?」
「海にいればいつだって星が見えるだろ?
…彼女は星が好きだったから、いつでも星が見える場所にいてほしくて。」
「だったら海がいいかも。」
「手、握っててくれないかな?」
「え?」
「一人じゃなんだか決心鈍りそうで。
こんなに自分が根性無しだったとは思ってなかったくらいなんだ。」
「…これでいい?」
夢はそっと、ショウの右手を両手で握った。
「ありがとう。」
ショウは優しく微笑むと、指輪を握った左手を小さく振った。
ポチャンと静かな音が指輪の最期を物語る。
「一歩前進。」
「あたし…結構前進。」
「結構?どういうところが?」