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「失う感覚もたくさんある。
だからこそ、子どもたちのそばにいて、その素直さに触れていたいんだ。
子ども心みたいな優しくて柔らかくて温かい気持ちを、忘れずにいたいってそう思うんだ。」
その顔が、あの日見た顔にダブって見えて、私は思わず吹き出した。
「な…なんで笑うのさ?」
「だっ…だって…あの日の顔と同じなんだもん。」
「あの日?」
「自然教室のあの日、私の手を引いて星を見に連れて行ってくれたあの日の顔と全く同じ!
好きなものの話する時の顔は小さい頃からずっと変わらないよね。」
ふと奏人の顔を見上げると、ほんのりと顔が赤く染まっている。
「あ…照れてる?」
「…菜々子が変なこと思い出すから!」
「奏人だって覚えてるんでしょ?」
「覚えてるけど!」
「照ーれちゃって!」
「駅着いた!チケット出すからちょっと待って。」
「うわー話し逸らした!」
手が離れた。
熱が名残惜しそうに残って、手を持て余してしまう。
…なんだろう、この感覚。
どんどん貪欲になるっていう感じなのかな。
だからこそ、子どもたちのそばにいて、その素直さに触れていたいんだ。
子ども心みたいな優しくて柔らかくて温かい気持ちを、忘れずにいたいってそう思うんだ。」
その顔が、あの日見た顔にダブって見えて、私は思わず吹き出した。
「な…なんで笑うのさ?」
「だっ…だって…あの日の顔と同じなんだもん。」
「あの日?」
「自然教室のあの日、私の手を引いて星を見に連れて行ってくれたあの日の顔と全く同じ!
好きなものの話する時の顔は小さい頃からずっと変わらないよね。」
ふと奏人の顔を見上げると、ほんのりと顔が赤く染まっている。
「あ…照れてる?」
「…菜々子が変なこと思い出すから!」
「奏人だって覚えてるんでしょ?」
「覚えてるけど!」
「照ーれちゃって!」
「駅着いた!チケット出すからちょっと待って。」
「うわー話し逸らした!」
手が離れた。
熱が名残惜しそうに残って、手を持て余してしまう。
…なんだろう、この感覚。
どんどん貪欲になるっていう感じなのかな。