7 STARS
「とりあえずあと5ヶ月はベタベタするから!」

「…何だその可愛い発言は。」

「あたしはいつでも可愛いですけど?」

「知ってる。でもいつも以上に可愛い。」

「知ってるー!晴輝が離れる前にもうしばらく顔見なくていいやーってくらいくっついておこうかなって思って。」

「…そうだな。」


絡めた指をきゅっと強く握る晴輝。
それが嬉しくてあたしも握り返す。


「あ!流れ星!ねぇ、見た晴輝!?」

「どこ?」

「ほらっ!また流れた!」

「おぉ!今のは分かった。」

「次流れたら何願おっか?」

「…梨亜が浮気しませんように。」

「はぁー!?じゃああたしも晴輝が浮気したら呪い殺されますようにって願っておく!」

「はぁー!?浮気とかするわけねぇだろ?お前に何年片想いしたと思ってんだ?」

「そんなの知らないもんっ!」

「…ま、自分の力だけじゃどうにもならねぇことだけ願っておくかな、俺は。」

「え?」

「たくさんの人が幸せでありますように、とか。」

「それって自分も含まれてる?」

「当たり前。でも俺、今は別に普通に幸せだけど。」

「なんで?」


あたしがそう言うと、晴輝が優しく微笑んだ。
…陽パパそっくりの笑顔。

< 179 / 268 >

この作品をシェア

pagetop