7 STARS
「っ…はぁ!?」
「痛いのはこちらの方、ということです。
前方不注意。以後、気をつけてください。」
少し低い声。
抑揚があまりなく、ただ淡々とそれだけを言い残してすたすたと去っていく。
足が長いから、歩幅も大きく、その背はどんどん遠ざかっていく。
「っ…はぁー!?なんなのあいつ!すっっっごいムカつく!」
小さくなる背中に向かって、大きく息を吸った。
そして…
「失礼極まりないのよあんたああああああああ!」
周りの人が一斉にこっちを向くけどそんなの気にしない。
だってだって…
あいつすっごいムカつくんだもん!
あたしの声が届いたかどうかは知らないけど、奴はあたしの方を振り返らなかった。
だからますます…
「ムーカーつーくー!!!!!」
「まぁまぁ美雪。夏原さんだからしゃーないよ。」
「夏原ぁ!?」
「痛いのはこちらの方、ということです。
前方不注意。以後、気をつけてください。」
少し低い声。
抑揚があまりなく、ただ淡々とそれだけを言い残してすたすたと去っていく。
足が長いから、歩幅も大きく、その背はどんどん遠ざかっていく。
「っ…はぁー!?なんなのあいつ!すっっっごいムカつく!」
小さくなる背中に向かって、大きく息を吸った。
そして…
「失礼極まりないのよあんたああああああああ!」
周りの人が一斉にこっちを向くけどそんなの気にしない。
だってだって…
あいつすっごいムカつくんだもん!
あたしの声が届いたかどうかは知らないけど、奴はあたしの方を振り返らなかった。
だからますます…
「ムーカーつーくー!!!!!」
「まぁまぁ美雪。夏原さんだからしゃーないよ。」
「夏原ぁ!?」