7 STARS
階段を上りきった先に、ヤツはいた。
空を見上げる横顔がやけに白くて、…女みたい、なんて思ってしまう。
空へと向けられた吐息が白く染まる。
…だから、寒いんだってば。
「…っくしょん!」
「…誰かいるんですか?」
あぁもう!なんでこんな時にクシャミとかっ…。
でも、いませんなんて言えないじゃん。あ、言ってみようかな。
「誰もいませーん!」
「答えた時点でいることを認めてますよ。…またあなたですか。」
「あなたじゃないよ!藤堂美雪(トウドウミユキ)!」
「そうですか。では藤堂さん。」
「やめてよ!なんか気色悪い!」
「何がですか?ならば美雪さんの方が…。」
「やーめーてー!もっと気色悪い!」
「…意味が分かりません。ならば何と…?」
「呼び捨てで。あたしも夏原って呼んでるし。」
「…ではやはり、あなたでいきましょう。」
「…なんでよ?」
「呼び捨てで呼ぶほど、あなたと親しくはありませんから。」
「ぷっ…くく…あははー!」
「…何ですか?」
「夏原って律儀ー!っていうか真面目!」
「そうですよ。私は真面目です。」
…やばい、今の発言、妙にツボに入った…。
空を見上げる横顔がやけに白くて、…女みたい、なんて思ってしまう。
空へと向けられた吐息が白く染まる。
…だから、寒いんだってば。
「…っくしょん!」
「…誰かいるんですか?」
あぁもう!なんでこんな時にクシャミとかっ…。
でも、いませんなんて言えないじゃん。あ、言ってみようかな。
「誰もいませーん!」
「答えた時点でいることを認めてますよ。…またあなたですか。」
「あなたじゃないよ!藤堂美雪(トウドウミユキ)!」
「そうですか。では藤堂さん。」
「やめてよ!なんか気色悪い!」
「何がですか?ならば美雪さんの方が…。」
「やーめーてー!もっと気色悪い!」
「…意味が分かりません。ならば何と…?」
「呼び捨てで。あたしも夏原って呼んでるし。」
「…ではやはり、あなたでいきましょう。」
「…なんでよ?」
「呼び捨てで呼ぶほど、あなたと親しくはありませんから。」
「ぷっ…くく…あははー!」
「…何ですか?」
「夏原って律儀ー!っていうか真面目!」
「そうですよ。私は真面目です。」
…やばい、今の発言、妙にツボに入った…。