7 STARS
「夏原は一言以上余計!」
「あなたの言動に隙がありすぎるんですよ。
…というか、ここにいてもきっとあなたにとっては退屈だと思いますよ。」
「…何すんの?」
「もちろん、星を眺めるんですよ。
ここが大学内では一番空に近い場所なんです。」
「ふーん…。」
ふと夏原を見上げると、もうその顔はあたしの方を向いていなかった。
ただ真っすぐに、星だけを見つめてる。
口元が、優しく緩む。
…わ…笑った…?
「…夏原、笑うんだ…。」
「だから、楽しければ笑うと言ったでしょう。」
「それじゃ、星を見るのは…楽しいの?」
「ええ、もちろんです。冬は私にとっては特別です。」
この前に聞いた声とは別の、柔らかくて優しい、それでいて甘く低い声で夏原はそう言った。
空を見上げた夏原につられて、あたしも空を見上げた。
…そこには、あたしの見たことのない世界が、広がっていた。
「あなたの言動に隙がありすぎるんですよ。
…というか、ここにいてもきっとあなたにとっては退屈だと思いますよ。」
「…何すんの?」
「もちろん、星を眺めるんですよ。
ここが大学内では一番空に近い場所なんです。」
「ふーん…。」
ふと夏原を見上げると、もうその顔はあたしの方を向いていなかった。
ただ真っすぐに、星だけを見つめてる。
口元が、優しく緩む。
…わ…笑った…?
「…夏原、笑うんだ…。」
「だから、楽しければ笑うと言ったでしょう。」
「それじゃ、星を見るのは…楽しいの?」
「ええ、もちろんです。冬は私にとっては特別です。」
この前に聞いた声とは別の、柔らかくて優しい、それでいて甘く低い声で夏原はそう言った。
空を見上げた夏原につられて、あたしも空を見上げた。
…そこには、あたしの見たことのない世界が、広がっていた。