7 STARS

それからしばらく経って…


「あ、流れ星っ！」

「見た見た！」

「良かったぁ…待ってて。」

「でも、肝心なお願いこと、出来なかったじゃん。」

「…願いはいいの。今叶ってるから。」


今、ハルくんがそばにいてくれること。
それが今の私の幸せ。


「ねぇ、ハルくん。」

「ん？」

「今、同じ空をどれくらいの人が見ているのかな？」

「え…？」

「色んな人がいて、それぞれが同じだけど違った時間を生きていて…。
今、私はこうしてハルくんがいてくれるから幸せだけど…失恋して泣いている人もいるかもしれなくて…あ、でも現在進行形で恋してる人もいて…。
それでも今、どんな人の上にも空はあって…星はあって…空は…やっぱり繋がってて…
ってなんか言ってることぐちゃぐちゃになってきちゃった。」


…言いたいこと、色々あるのに上手くまとまらない。


「…空は繋がってる…って、思ってた。」

「え…？」

「ヒメと離れてる時、空は繋がってる。ヒメも同じ空見て…同じ星見てるかもしれないって思ってた。
だから…ヒメの言いたいこと、なんとなくだけど分かる。
どれくらいの人が、さっき俺たちの見た流れ星を見ているか分からないけど…でも俺たちだけじゃないよ。この星空の下で、たくさんの人が…笑ってる。」

「…うん。」


空は繋がっている。
同じ空を、きっと大切な人も見ている。


星は、道標。


いつか…きっと、あなたを大切な人の元へと導いてくれる灯りになるから。


「真冬のオリオン座、やっぱ綺麗だな。」

「うんっ！」


*Fin*