7 STARS
* * * * * * *
7月1日。
もうすぐ『約束の時』がやってくる。
「ねぇ姫乃(ヒメノ)!!見てよコレ!!」
「なにー?」
「短冊。」
生徒会室前に置かれた小さな笹と、短冊を指差して琴(コト)が言った。
「お願い事書こうよっ!!って姫乃は一つしかないけどさ、書くこと。」
「え?」
「今年こそ会えるといいね。ハルくんに。」
「…もー…それは琴だから話したのにー…。」
「ごめんごめん!!からかってるんじゃなくて、本気で会えるといいなって願ってるんだけど?」
「そうは見えないもん。」
「手厳しーなぁー…姫乃は。」
そう言いながらも姫乃の分と自分の分の短冊を取って、琴は姫乃に一枚渡した。
「書く書かないは自由だけど、そろそろ会いたくない?」
「……。」
「ってごめん。朝からそんな顔させちゃって。」
「大丈夫っ。私もホント…諦め悪いよね。」
「そんなことないと思うけど。」
琴の即答に、姫乃は少しだけ微笑んだ。
7月1日。
もうすぐ『約束の時』がやってくる。
「ねぇ姫乃(ヒメノ)!!見てよコレ!!」
「なにー?」
「短冊。」
生徒会室前に置かれた小さな笹と、短冊を指差して琴(コト)が言った。
「お願い事書こうよっ!!って姫乃は一つしかないけどさ、書くこと。」
「え?」
「今年こそ会えるといいね。ハルくんに。」
「…もー…それは琴だから話したのにー…。」
「ごめんごめん!!からかってるんじゃなくて、本気で会えるといいなって願ってるんだけど?」
「そうは見えないもん。」
「手厳しーなぁー…姫乃は。」
そう言いながらも姫乃の分と自分の分の短冊を取って、琴は姫乃に一枚渡した。
「書く書かないは自由だけど、そろそろ会いたくない?」
「……。」
「ってごめん。朝からそんな顔させちゃって。」
「大丈夫っ。私もホント…諦め悪いよね。」
「そんなことないと思うけど。」
琴の即答に、姫乃は少しだけ微笑んだ。