7 STARS
「もーっ…いきなりっ…。」

「ヒメが可愛すぎるんだもん。仕方ないって。」

「理由になってなーい!!」

「…そろそろ帰るか。時間も結構遅いし。」

「うん。」


立ち上がってから、すっと差し出された晴彦の手。


「…帰ろう、ヒメ。」

「うん。」


それを握る姫乃。指を絡めてきたのは晴彦だった。強く握られ、姫乃も強く握り返す。


「温かさは昔も今も変わらないね。」

「…ヒメの手、小さい。」

「大きくなったよ!!前よりは絶対。」

「そりゃそうだけど…。」

「でもハルくんの手の方が大きい。
前は同じ大きさだったのに。」

「男ですから。」

「…そっか。」


伝わる温度は変わっていない。
だけど、繋いだ手の大きさも繋ぐ気持ちも…あの頃とは全く違う。


「あ、流れ星!!」

「…ハルくんとずっと一緒にいられますように。」

「…なにその可愛い願い事。」



*fin*



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