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…今度の七夕で、『ハルくん』を待って10回目の七夕になる。
幼かった私はいきなりいなくなってしまったハルくんに傷付いたけれど、約束がその傷に癒しをくれた。
…七夕の夜に、あの場所でなら…会える。
そう思って毎年必ず天の川を見にあの場所へと行ったけれど、約束が果たされたことはない。
その期待が9回打ち砕かれ、あと6日経っても会えなければ、10回目の更新となる。
「ってゆーかさぁ…。」
「なに?」
「ハルって本名なわけ?ってかフルネーム分かんないの?」
「…それが小学校は一緒じゃなかったんだよね…。確か、だけど。
っていうか記憶が曖昧で、どうやって仲良くなったのかも覚えてなくて…。」
…小学校1年生の時の記憶なんて、七夕の日に天の川をハルくんと見に行ったことしか覚えてない。
どうやって遊んでたかとかそういう細かいところは全然だった。
情報も少なくて、探そうにもどうしようもなかった。
「琴は何書くの?」
「あたし?あたしは今度の関東大会での優勝よー!!」
「琴らしい。」
姫乃は小さく微笑んだ。
幼かった私はいきなりいなくなってしまったハルくんに傷付いたけれど、約束がその傷に癒しをくれた。
…七夕の夜に、あの場所でなら…会える。
そう思って毎年必ず天の川を見にあの場所へと行ったけれど、約束が果たされたことはない。
その期待が9回打ち砕かれ、あと6日経っても会えなければ、10回目の更新となる。
「ってゆーかさぁ…。」
「なに?」
「ハルって本名なわけ?ってかフルネーム分かんないの?」
「…それが小学校は一緒じゃなかったんだよね…。確か、だけど。
っていうか記憶が曖昧で、どうやって仲良くなったのかも覚えてなくて…。」
…小学校1年生の時の記憶なんて、七夕の日に天の川をハルくんと見に行ったことしか覚えてない。
どうやって遊んでたかとかそういう細かいところは全然だった。
情報も少なくて、探そうにもどうしようもなかった。
「琴は何書くの?」
「あたし?あたしは今度の関東大会での優勝よー!!」
「琴らしい。」
姫乃は小さく微笑んだ。